ランダムウォーク
数直線上にpy(仮名)が0秒の時点でに立っていたとします。
pyさんは1秒経つ毎に、-1か+1進みます。酔っているのか、この移動は確率的に行われるものとします。また、秒数や位置には寄らず独立に行われるとします。
x=0には、警察署があり、ここに到着すると捕まり、終了します。
x=10には、自宅があり、ここに到着すると終了します。
py氏がいずれ家に到着する確率を求めましょう。
シミュレーション
p=0.6で10回
p=0.8
というわけで、p=0.6で9割、p=0.8で10割で帰宅できています。
これは有名なランダムウォークの一番初歩的な問題です。
計算
をのときに帰宅できる確率としましょう。
条件から以下のような漸化式を得ます。
これはでも成立することが分かります。上式から、
を得ます。ここから、漸化式を解いて、
です。あとはを求めましょう。これはを用います。
あとは代入して、
これで、問題は解けました。
グラフにすると、
というわけで、理論値ではp=0.6で0.883636、p=0.9で0.999983ということで結構妥当なシミュレーション結果だったことが分かりました。